株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

2023年3月期 通期業績報告

当期は、中期経営計画の2期目として、初年度に続き主力事業である新築分譲マンションの利益率改善に努めてまいりました。当社の販売は、実需向け不動産市場の良好な需給バランスやモノづくり(商品性)に支えられ、好調に進捗いたしました。その結果、売上高は、79,286百万円(前期比0.3%減)とほぼ横ばいで推移したものの、営業利益8,425百万円(同25.9%増)、経常利益7,280百万円(同27.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,557百万円(同48.5%増)と前期比大幅増益となりました。また、重要指標であるROE(自己資本純利益率)は13.8%(同3.6pt増)となりました。

2024年3月期 通期業績予想

2024年3月期の連結業績につきましては、新築分譲マンションの販売見通しや不動産投資事業における収益不動産の売却棟数の増加計画等を踏まえ、売上高は90,000百万円(前期比13.5%増)、営業利益は8,600百万円(同2.1%増)、経常利益は7,500百万円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,800百万円(同5.3%増)と2023年3月期比増収増益を予想しております。

株主還元について

2023年3月期は、業績が期初予想を上回ったことから、期末配当金を1株あたり28円(前年比7円増配、期初予想比4円増配)、年間配当金は1株あたり52円(前年比16円増配)といたしました。また、2024年3月期の年間配当金は、前期比3円増配となる1株あたり55円を予定しております。

サステナビリティの取り組みについて

中期経営計画で掲げる事業戦略とESG戦略の融合に向けて、各種取り組みを進めています。環境面では、2022年4月に発表した「新築分譲マンション:2030年度までに、供給する物件は全てZEH-M Oriented以上を標準仕様化」とする目標に対し、その第一号物件として当社初の「ZEH-M Oriented」認証を取得した「デュオヒルズ伏見」の販売を開始しています。

また、「新築賃貸物件のDBJ Green Building認証)」の目標につきましては、同認証(プラン認証)を取得した「デュオフラッツ川口並木」が2022年6月に着工しております。社会面では、人的資本経営に向けて、人材育成や女性活躍に関する施策等を推進しています。

引き続きESGに配慮した経営に努め、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。株主の皆様には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社 フージャースホールディングス
代表取締役 社長執行役員 小川 栄一