当社グループは、少子高齢化や過疎化に伴う地域経済の衰退に対して、地域ごとの課題に合った商品・サービスの提供と持続的な街づくりによって、地域の活性化を目指しています。変化に対応しながらさまざまな社会課題に向き合い、事業を通じて解決へと導く「ソーシャルデベロッパー®」をめざす企業として、単なる“ハコ”づくりに留まらず、地方自治体や地域コミュニティと連携し、その土地に合った“最適解”を追い求める姿勢を大切にしています。

全国地方都市における中心市街地の活性化 ~地域とつながる街づくり~

当社グループは、少子高齢化や過疎化により衰退しつつある地方都市の活性化に向けて、中心市街地の再開発事業に取り組んでいます。事業の参画にあたっては、強い当事者意識を持って権利者の皆さまと共に、その土地柄に合った都市像を描いていくことが重要と考えています。 これまで全国各地で数多くの再開発事業に参画し、地域コミュニティの再生や賑わいの創出、定住人口の確保等に貢献しています。

北海道釧路市「釧路北大通3・4丁目地区優良建築物等整備事業」

「デュオヒルズ釧路」は、JR根室本線「釧路」駅から徒歩11分に位置する地上11階建ての物件です。本物件は、元「くしろデパート」の空きビルと周辺の空き店舗群を対象に、100名以上の権利者との交渉の末に完成した新築分譲マンションです。2019年2月に竣工し、北海道東エリアでは約10年ぶりのマンション供給となります。本物件は、分譲マンションのほか商業・福祉等の店舗が入居しており、中心市街地における居住人口の増加と北大通を軸とした賑わいの創出に貢献します。

釧路北大通3・4丁目地区優良建築物等整備事業

岐阜県多治見市「多治見駅南地区第一種市街地再開発事業」

当社グループは、JR中央本線・太多線「多治見」駅周辺を対象とする「多治見駅南地区第一種市街地再開発事業」に2015年参画し、7年後の2022年10月に地上29階建の「ミッドライズタワー多治見」が竣工しました。多治見駅南地区は、従前老朽化した商業ビルや事務所ビル、露天駐車場が多く、駅前としての都市機能が十分に発揮されていませんでした。そのため、本再開発事業では、駅前の顔にふさわしい商業サービスの提供や安全で快適な交通環境・生活環境の形成及び防災・減災機能の向上を図ることで、生活利便性が高く、賑わいのある街を目指しています。

岐阜県多治見市「多治見駅南地区第一種市街地再開発事業」

実績例

スクロールできます

北海道 東北 関東 中部 近畿
  • 釧路北大通3・4丁目地区優良建築物等整備事業
  • 帯広市西3・9周辺地区第一種市街地再開発事業
  • 函館駅前若松地区第一種市街地再開発事業
  • 盛岡市中央通2丁目地区優良建築物等整備事業
  • 石巻市中央2丁目4番地区優良建築物等整備事業
  • 石巻市立町2丁目5番地区第一種市街地再開発事業
  • 石巻市中央3丁目1番地区第一種市街地再開発事業
  • 塩竈市海岸通1番2番地区第一種市街地再開発事業
  • いわき市平堂根町地区復興優良建築物等整備事業
  • いわき駅並木通り地区第一種市街地再開発事業
  • 山形市七日町第5ブロック南地区第一種市街地再開発事業
  • 宇都宮大手地区第一種市街地再開発事業
  • 木更津富士見2丁目地区優良建築物等整備事業
  • 足立区関原1丁目中央地区防災街区整備事業
  • 本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業
  • 甲府中央1丁目地区優良建築物等整備事業
  • 多治見駅南地区第一種市街地再開発事業
  • 中央1丁目10番地地区優良建築物等整備事業
  • 三田駅前Bブロック地区第一種市街地再開発事業
  • 和歌山北汀丁地区第一種市街地再開発事業
  • 田原本駅南地区第一種市街地再開発事業

※2023年3月末時点で事業完了および物件販売中の事業名を記載

東北エリアの復興支援と賑わいの創出

当社グループは、東日本大震災で被災した被災地の再生・復興に向け、各地で市街地再開発事業に参画しています。本事業では、従来のような住宅の提供に留まらず、商業や防災機能の一体的な整備により、平時は地域をつなぐ憩いの場として、有事は災害時の避難所として利用できるようにすることで、住民の皆さまに安心安全な住まいを提供しています。石巻市ではこれまでに3棟、塩竃市では1棟を開発・分譲しており、事業活動を通じた被災地の復興支援と賑わいづくりを推進してきました。

宮城県石巻市エリアにおける取り組み

「石巻テラス」は、震災後の市街地再開発事業の第1号案件として完成した災害対応型物件です。2016年2月に竣工し、共用部にコンビニや学習塾のほか、防災機能を持つテラスと集会所を有しています。本物件は、一般社団法人 全国住宅産業協会主催の第7回優良事業表彰で「優良事業賞」を受賞しています。

「デュオヒルズ石巻立町」は、2016年9月に竣工した石巻エリア2棟目の物件となります。本物件は、石巻の旧家・本家秋田屋所有の庭園を望む立地にあり、店舗・復興公営住宅・社会福祉施設を擁しています。1階は、食品や生活雑貨、カフェの複合店舗「石巻ASATTE」が併設され、地元の特産品の販売や新しい食の発信等を通じて、石巻エリアの復興と賑わいづくりに貢献しました。

「デュオヒルズ石巻マークス」は、地上12階建て、1~2階に商業施設を兼ね備えた石巻市初となる免震構造のマンションです。本物件は、2019年8月に竣工しており「石巻テラス」「デュオヒルズ石巻立町」と同様に、万が一の災害に備え一時避難施設や防災倉庫として利用できる防災広場を備えています。

  • 石巻テラス

  • デュオヒルズ石巻立町

  • デュオヒルズ石巻マークス

宮城県塩竈市エリアにおける取り組み

「デュオヒルズ塩竈海岸通」は、当社グループが2013年に海岸通1番2番地区第一種市街地再開発事業に参画後、組合員や行政の皆様と連携し、約6年の期間を経て、販売をスタートさせました。1階に商業施設、敷地内に子育て支援施設や市営駐車場を併設しており、再開発事業における商公住一体型の分譲マンションとして、塩竈エリアの復興および賑わいづくりに貢献しました。

PFI事業を通じた地域経済社会への貢献

当社グループは、PFI事業を推進するうえで「地域経済社会に貢献する」を大きなテーマとして考えています。PFI事業では、施設の建設から維持管理にわたり、地元企業と協力体制を築くことで、地域に直接的な経済効果を提供するとともに、事業期間を通じた地域経済の恒久的な活性化に貢献します。また、地元団体等との連携により、地域とのネットワークなど地の利を活かしたサービス提供の実現を図り、「施設が地域を支え、地域が施設を支える」体制づくりを 目指しています。

大阪府堺市「原山公園再整備運営事業」

本施設は、当社グループを構成員とする原山公園PFI株式会社が「子どもから高齢者まで誰もが健康づくりを楽しむきっかけを作る公園」をコンセプトに再整備しています。当社グループは、維持管理、運営および事業全体のマネジメントを担当しています。住民一人ひとりを元気にする拠点として、新たに屋外プールやフィットネスエリア等を整備することで、地域の活性化に貢献しています。

大阪府堺市「原山公園再整備運営事業」

受託案件例

名称 場所
新富士見市民プール整備・運営事業 滋賀県大津市
原山公園再整備運営事業 大阪府堺市
東部学校給食共同調理場整備・運営事業 滋賀県大津市
湖北広域行政事務センター新斎場整備運営事業 滋賀県長浜市・米原市
宿毛市における小中学校整備事業 高知県宿毛市
(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム
整備運営事業
静岡県静岡市

人々の健康増進と地域コミュニティの活性化

健康増進複合施設「Tomorrow PLAZA」

本施設は、人口減少や高齢化など地域課題の解決に向けて、UR都市機構の「地域医療福祉拠点」および東京都日野市が策定した「日野市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の拠点となります。「環境共生の空間づくり・安全安心で快適な空間づくり・賑わいのある多世代共生」をコンセプトに、商業施設をはじめとする様々な生活利便施設が入居しています。また、スポーツクラブやデイサービス、医療モール等を誘致することで、地域交流や多世代交流の促進だけでなく、人々の健康増進にも貢献しています。

大阪府堺市「原山公園再整備運営事業」

地域資源を活かしたエリア開発と持続的な地域価値の向上

当社グループは、公共インフラの老朽化など地域課題の解決に向けて、行政と連携し、地域の魅力を活かした開発に取り組んでいます。茨城県つくば市の公務員宿舎跡地開発事業では、従来のようなマンション開発に留まらず、隣地の公園を併せてリニューアルしています。地域の課題に向き合い、行政や地元企業、住民と連携しながら、開発エリアの環境保全を意識した開発を行いつつ、整備された住環境を維持・継承する仕組みをつくることで、持続的な地域価値の向上を目指しています。

茨城県つくば市「公務員宿舎跡地開発事業」及び隣地公園リニューアル

「デュオヒルズつくばセンチュリー」は、つくば中心市街地に位置し「竹園西広場公園」が隣接する新築分譲マンションです(2020年11月竣工)。当社グループは、地域環境と一体となった魅力ある開発の推進を目的として、つくば市と覚書を締結しています。

本事業では、緑豊かな街並みに馴染むよう、マンション敷地内や敷地境界線の既存樹木を可能な限り活かすデザインに尽力しています。敷地内には、地元企業である株式会社クーロンヌジャポンを誘致し、ベーカリーカフェを併設しました。また、行政との連携により、カフェスペースを隣地の公園敷地内にまで伸ばし、地域住民の公園利用を促進するデザインとしています。

そして、利用率の低かった隣地公園のリニューアルも実施しました。本リニューアルでは、住民アンケートの意見を参考に、水はけの悪い砂利の公園から、芝生広場がメインの公園へと整備しています。近隣に幼稚園があるため、幼稚園児が多く利用することを想定し、芝生広場には持続性を考慮したデザインのすべり台を設置しています。

本事業は、マンション開発に加えて公共施設である公園のリニューアルも手掛けており、街への影響が大きな事業です。そのため、地域住民のコミュニティ醸成や、公園価値の維持も当社グループから発案し推進しています。具体的には、公園の芝生を育てるため、地域ボランティア団体「つくばイクシバ!」(つくば市に登録)を地域住民や地域企業とともに2020年6月に設立し、活動を継続しています。公園利用者である地域住民が、自ら公園芝生の維持管理に関わる仕組みを整えることにより、住民が公園や地域に愛着を持ち、地域の価値を持続させることができると考えています。

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