多様な暮らしへの対応
暮らしの変化を捉え、「欲しかった暮らし」を形にする
人口・世帯構造やライフスタイルの変化に伴い、住まいに求められる価値も多様化しています。当社グループは、顧客との接点から暮らしやニーズの変化を捉え、商品・サービスへと反映しています。住まいを提供するだけでなく、入居後も暮らしに関わり続けることで、「欲しかった暮らし」の実現と、その価値の継続的な向上を目指します。
多様なライフスタイルの提案
長寿化する社会に、自分らしく暮らし続ける新たな選択肢を
シニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」シリーズ
高齢化・長寿化が進み、健康に過ごす期間が長くなるなか、シニア世代の住まいに対するニーズも変化しています。
「デュオセーヌ」は所有権による暮らしの自由度と資産性を保っています。また、24時間常駐するスタッフや医療機関との連携、多彩な共用施設などを備えています。元気なうちから自分らしい暮らしを楽しみながら、将来への安心も得られる、新たな住まいの選択肢を提供しています。

変化する世帯構成に応え、一人ひとりの暮らしに合った住まいを
都市型コンパクトマンション「デュオヴェール」シリーズ
単身世帯や共働き世帯の増加など、世帯構成や働き方が変化するなか、住まいに求められる価値も多様化しています。
「デュオヴェール」は、顧客起点の商品企画力を生かし、限られた空間でも自分らしく快適に暮らせる住まいを追求。東京都心部に加え、福岡、札幌、仙台、名古屋などへ展開し、都市生活者の住まいの選択肢を広げています。

暮らしの中の新たなニーズを捉え、これまでにない住まいへ
防音賃貸「デュオフラッツ東品川 -OTO-」
働き方や余暇の過ごし方などライフスタイルや価値観が多様化する中、従来の住まいでは満たされないニーズも生まれています。こうした変化を捉え、商品・事業へつなげる取り組みを進めています。
若手社員が社会課題を起点に新規事業を構想し、事業化の可能性を検討する事業化を検討する「U35 ソーシャル推進プロジェクト」も、その取り組みの一つです。ここから生まれた防音特化型賃貸マンション「デュオフラッツ東品川 -OTO-」(2026年9月竣工)は、ヒアリングやアンケート、座談会でニーズを検証し、楽器演奏に限らず、ゲームや動画配信、在宅勤務など幅広い防音ニーズに応える住宅となりました。
従来の枠にとらわれない賃貸住宅を展開する「FLAGシリーズ」の一つとして、潜在的な需要を新たな暮らしの選択肢へとつなげています。

入居後の声を、次の住まいづくりへ
「fitキッチン」「Arauラック」
当社グループでは、お客様の「欲しかった暮らし」を実現するため、顧客起点のものづくりを大切にしています。入居者へのアンケートやお宅訪問などを通じて、日々の暮らしの中にある声を積極的に収集し、次の商品企画や既存商品の改善につなげています。
例えば、”家族とつながるキッチンのあるリビングダイニング空間”をコンセプトとした「fitキッチン」は、座談会やアンケートを通じて得られたお客様の声をもとに生まれた、Ⅱ列型のアイランドキッチンです。家事を家族で分担することが一般的になりつつある中、複数人でも使いやすい広々としたキッチン空間とスムーズに動ける高い回遊性が重要であることに着目しました。シンクとコンロを分け、それぞれに作業スペースを設けることで、キッチンを中心とした回遊性を高めるとともに、複数人でも効率よく作業できる空間を実現しています。また、「干す」「畳む」といった時間のかかる洗濯作業を効率化するカウンターとハンガーパイプを備えた「Arauラック」も当社マンションの入居者を対象に実施した「洗濯に関するアンケート」で寄せられた声をもとに商品化したのものです。
今後も、お客様の声に耳を傾け、日々の暮らしから得られる気づきやニーズを商品づくり反映することで、多様なライフスタイルに寄り添う住まいを提案してまいります。

豊かな暮らしを支えるサービスの提供
デュオセーヌのライフサービス住まいにサービスを組み合わせ、
人生を長く主体的に楽しめる暮らしへ
デュオセーヌのライフサービス
高齢期の暮らしには、設備面の充実だけでなく、日々の安心や健康、人とのつながりも重要です。当社グループのシニア向け分譲マンション「デュオセーヌ」では、24時間365日のコンシェルジュスタッフ常駐による見守りや緊急時対応、看護師による健康相談、医療機関・介護事業所との連携などを通じて、入居者の安心で自分らしい暮らしを支えています。
運営を担うフージャースウェルビーイングパートナーズは、こうした日常的な生活支援に加え、入居者や管理組合の声を踏まえ、地域団体等と連携したイベントや健康づくりの活動を支援しています。
デュオセーヌ柏の葉キャンパスでは、柏市が市民の健康増進とフレイル予防を目的に実施する「かしわフレイル予防ポイント制度」と連携。市との調整によりポイント付与端末の貸与を受け、マンション内で実施する『かしわロコトレ!』などへの参加に応じてポイントを取得できる環境を整えました。行政の健康増進施策と入居者の日常的な活動を結び付け、楽しみながら継続できる健康づくりを支援しています。

人とのつながりから、日々の豊かさと安心を育てる
コミュニティ形成支援「COCO COMMU」
入居者同士の心地よいつながりも、住まいの価値の一つです。「COCO COMMU」では、住民交流会「ご近所Sunday」などの開催を通じて、入居後の交流のきっかけづくりを支援しています。日々の暮らしを豊かにするとともに、いざというときにも支え合える関係を育み、安心で充実したコミュニティづくりを目指しています。

「ご近所Sunday」の様子
安心・安全な暮らしの提供
居住者の声を生かした管理品質の維持・向上
マンション管理事業を担うフージャースウェルビーイングパートナーズは、建物・設備の維持管理に加え、居住者の皆さまが安心して暮らせる住環境の維持・向上に取り組んでいます。
全管理物件を対象に、管理組合役員へのアンケートを毎年実施。フロント担当者や管理員の対応、理事会運営等について寄せられる年間約2,000件の回答を、全社会議で共有し、各現場の改善につなげています。
日常のつながりを、いざというときの共助の力へ
防災イベントの企画・運営
安心して暮らせる住まいには、建物・設備による備えに加え、居住者同士のつながりも重要です。
フージャースウェルビーイングパートナーズでは、防災訓練を重点施策に位置付け、全管理マンションでの実施を目標に、避難・消火・通報訓練などを物件ごとの特性に応じて実施することで、管理品質と防災対応力の向上に取り組んでいます。
また、茨城県つくばみらい市では、隣接する3つのマンションの管理組合が合同で防災イベントを開催し、フージャースウェルビーイングパートナーズが企画・運営を支援しました。避難・通報・消火・搬送訓練に加え、防災謎ときラリーや新聞紙スリッパづくり、災害用伝言ダイヤル「171」の体験、キッチンカーなどを設置し、住民が3物件を巡る仕掛けにより、子どもから大人まで楽しみながら防災知識を学び、マンションの垣根を越えた交流を育み、住民の防災意識の向上につなげました。

暮らしの変化と、変わらない価値を学ぶ|京都市指定有形文化財「長江家住宅」
当社グループは2015年、京都市指定有形文化財「長江家住宅」を個人の所有者から承継しました。承継にあたって託されたのは、歴史ある建物だけではありません。長江家に伝わる日用品や調度品などの所蔵品、季節ごとのしつらいや建具替え、日々の掃除や庭の手入れ、地域とのつながりなど、この家で長年営まれてきた暮らしそのものを、できる限り次代へつないでいくことでした。現在は、立命館大学との産学連携のもと、建物・所蔵品と、そこに息づいてきた生活文化の保存・継承に取り組んでいます。
約150年にわたり、社会や暮らしの変化を受け止めながら受け継がれてきた長江家住宅。当社は、その保存・継承に実際に関わり続けることを通じて、時代とともに変化する暮らしと、その中でなお残り続ける価値を学ぶことのできる場と捉えています。その継承は、特別な行事だけで成り立つものではありません。日々の掃除や庭の管理、季節に応じた建具替えやしつらいなど、かつては日常の中で自然に行われてきた営みを受け継ぐことも大切にしています。こうした日常の習慣には、京都の気候や季節とともに暮らす知恵、住まいを長く使い続ける工夫などが蓄積されています。日常の営みまで含めて実践することで、建物を形として残すだけでは見えてこない、京町家の暮らしの文化を理解し、次代へ伝えていくことを目指しています。
一方、祇園祭の前祭・宵山期間(7月14日~16日)には、長江家に伝わる屏風や調度品などをしつらえ、一般公開する「屏風祭」を行っています。
日々の暮らしを受け継ぐこととあわせて、こうした特別な行事も長江家の生活文化を伝える大切な機会です。当社従業員も運営に参加し、来訪者にその歴史や文化を伝えるとともに、背景にある暮らしの知恵や価値観を自ら学ぶ機会としています。
また、長江家住宅が所在する船鉾町の一員として、祇園祭をはじめとする地域の活動にも継続的に関わっています。建物、所蔵品、日々の暮らし、年中行事、地域との関係を切り離さずに捉えることを、長江家住宅の継承において大切にしています。
当社が長江家住宅を保有する意義は、単に文化財を保存することだけではありません。京都という地域に実際に関わりながら、暮らしやまちの成り立ちを内側から理解する。そこで得られる気づきを、顧客の声や事業を通じて培った知見と重ね合わせ、変化するニーズと、時を経ても残る価値の双方を捉えることで、これからの住まい・暮らしの価値創造につなげていくことを目指しています。
こうした一連の保存・活用の取り組みが評価され、当社グループは2019年にグッドデザイン賞および京都景観賞(京町家部門)を、2020年には都市住宅学会賞(業績賞)を受賞しています。
関連ページ
・京都市指定有形文化財 長江家住宅 ホームページ
