Good Design Award

フージャースグループで、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなもののデザインによって、私たちの暮らしや社会をよりよくしていくことを目的とした、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

2021

境界を開く

デュオヒルズつくばセンチュリー/
つくば市竹園西広場公園

デュオヒルズつくばセンチュリー/つくば市竹園西広場公園
デュオヒルズつくばセンチュリー/つくば市竹園西広場公園

マンション開発事業で、隣接する公園を一体的に計画した。官民が連携し、隣接公園のリニューアルに加え、マンション敷地をあえて公園に開き、境界で分断せずにシームレスに繋ぐことで、公園を含んだ敷地全体を住民も地域の人も楽しく利用できるようにデザイン。マンション開発の新しい形として、街の人とコミュニティをつくる暮らしの実現をめざした。

一般名称:公園のある暮らし
分類:中〜大規模集合住宅
事業主体名:株式会社フージャースコーポレーション
プロデューサー:株式会社フージャースコーポレーション 小川栄一
ディレクター:株式会社フージャースコーポレーション 會本晴紀、松浦純
株式会社フージャースホールディングス 清家仁、井上晃嘉、大東絵理子
デザイナー:株式会社野生司環境設計 伊東俊之、道村賢治
関東学院大学 中津秀之
株式会社貞雄 土谷貞雄

審査員評価
コメント

公園と大規模共同住宅の共用部の一体感に驚いた。官民連携によるシームレスなデザインが施されているが、それだけではなく、公園と共用部の間に様々な空間が程よいスケールを伴って仕込まれているのだ。角地には大きな空間を持ったテナント区画があり、ベーカリーが誘致されていることもこの場の価値を高めることに成功している。建物と建物、建物と公園が適切なスケールと、人々の様々な居場所となりうる密度の高いランドスケープによって溶け合っているさまは、使ってみたくなる公共空間のデザインとして秀逸である。

2020

心地いい居場所の
デザイン

デュオセーヌ国立

デュオセーヌ国立

シニア向け分譲マンションの建設にあたり、自主運営の公園とレストランを街に開いて計画することで、自由度の高いシニアライフを好む居住者と多世代に渡る地域の人々との積極的な交流を生む、心地良い居場所をデザイン。日常的に深められた地域コミュニティの絆により、この場所が防災拠点としても機能することを期待して計画した。

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一般名称:マンション・公園
分類:中〜大規模集合住宅
事業主体名:株式会社フージャースケアデザイン
プロデューサー:株式会社フージャースケアデザイン
ディレクター:株式会社フージャースケアデザイン 長富誠、明田川悟、近藤浩輝
デザイナー:一般社団法人ケアリングデザイン 小野由記子、山﨑壮一、正木覚、原井順子

審査員評価
コメント

デュオセーヌ国立の敷地内には、自主運営の公園とレストランがあり、地域の住民がいつでも利用できる。外部の人を積極的に招き入れることで、入居者は常に街の中に住んでいることを実感する。従来型の高齢者施設とは違う「街中に住む」コンセプトが高く評価された。プライバシーの高い住居エリアから、オープンなレストランまで緩やかに繋がる配置計画も、無理なくまとまっている。集会所の提供や賑わいを生む公園など、地域にも貢献したシニアマンションのひとつのモデルとなる計画である。

DIY可能賃貸
団地再生モデル事業

いろどりの杜

いろどりの杜

昭和39年に建設されたURの旧東綾瀬団地における、公民連携事業による賃貸団地再生モデル事業。DIY等により居住者が住まいへ積極的に関わることで、暮らしの質・理解度を高め、より充実した生活を獲得し、またそのプロセスを通じて、居住者同士が助け合う暮らし、さらに地域との関わりを増やしていく暮らしの実現を目指した。

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一般名称:団地
分類:中〜大規模集合住宅
事業主体名:株式会社フージャースアセットマネジメント
独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部
プロデューサー:株式会社フージャースアセットマネジメント
独立行政法人都市再生機構 東日本賃貸住宅本部
ディレクター:株式会社フージャースアセットマネジメント
株式会社小学館 ライフスタイル局 BE-PAL編集室
デザイナー:株式会社スピリッツ・オフィス 山下光弘
株式会社はじまり商店街 くまがいけんすけ

審査員評価
コメント

自分で内装をつくっていくような「地のデザイン」にこだわった団地再生のプロジェクトで、共有の農地やプロの大工が参加するシェア工房を設けるなど、住人に対して徹底したエンパワーメントの仕掛けがあることが評価された。デザインとしては「余白のデザイン」や「開拓地のデザイン」と呼ぶのがふさわしい感じで、うまくこれから環境が育つような気配も含めて面白いと感じた。それは、団地の脇にはまだ駄菓子屋が残っていたり、農地が点在したりという、地域の場のポテンシャルをうまくプロジェクトデザインとして受け止めているということなのかもしれない。この団地にDIYマインドを持った住人が集まることで、地域のサスティナビリティも増していくのではないかと期待できる。

2019

町家としての
価値を取戻す

京都市指定有形文化財 長江家住宅

京都市指定有形文化財 長江家住宅

京都はかつて職住近接の町家が並んでいたが、現在個人で住み継ぐことが厳しく、次々と消失している。京都市指定有形文化財である長江家は、民間企業が譲り受け、産学官連携により「復原」された。民間企業のオフィスおよび迎賓館として利用することで、新たな活用方法と、建物・文化・歴史の継承を両立する一つの形を提案した。

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一般名称:京町家の復原
分類:産業のための建築・空間
事業主体名:株式会社フージャースコーポレーション
プロデューサー:株式会社フージャースコーポレーション
ディレクター:株式会社フージャースコーポレーション 関根秀雄、藤田太、
高木良枝、波多野歩実
立命館大学特任助教 佐藤弘隆
デザイナー:長江家住宅の継承を考える会 日向進、古賀芳智、北村敏彦、
仲隆裕、矢野桂司
公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター 西井明里

審査員評価
コメント

かつて職住近接の町家が並んでいた京都の街並みが、消滅の危機に瀕している。そんな状況の中で民間企業が先頭に立ち、産学官連携により復元と保存と再利用を目指して立ち上げたプロジェクトである。今後同種の試みが広がっていくことを期待して、そのひな型としての意味から選定した。京都市指定有形文化財である長江家の復元を軸に、民間企業のオフィスおよび迎賓館として利用が試みられている点がユニークであるが、応募資料からはオフィス利用の実態が読み取りづらいことが残念だった。

円と縁の園

デュオヒルズ南町田THE GARDEN

デュオヒルズ南町田THE GARDEN

マンションに併設された提供公園を、行政と連携し一体的に計画を行うことで、住民と地域の人々とのコミュニティ形成の場をめざした。緩やかな動線や中心への視線を集めることができる「円」を使用した「円と縁の園」をコンセプトとし、3つのガーデン「エントランスガーデン」(敷地アプローチ)「アリーナガーデン」(提供公園)「サークルガーデン」(中庭)を計画した。

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一般名称:集合住宅・公園
分類:中〜大規模集合住宅
事業主体名:株式会社フージャースコーポレーション
プロデューサー:株式会社フージャースコーポレーション 熊谷浩太
ディレクター:株式会社フージャースコーポレーション 熊谷浩太
デザイナー:株式会社g-mute planning 西尾知美
STGK Inc.(株式会社スタジオ・ゲンクマガイ) 熊谷玄、静谷洋紀

審査員評価
コメント

管理上、ある程度区分せざるを得ない提供公園と集合住宅の庭を、デザインによってつなげようという試みは大変興味深い。円のモチーフは、直線による境界を貫いて一体感をもたせることに効果的に働いている。一方で、見た目に一体感があるのに実際には分かれていることが、管理という問題を顕在化させてしまっているとも言える。ここまで繋げたデザインにするなら、管理上ももう少し緩やかなつながりをもたせても良かったのではないかと思う。

コミュニティから
防災共助へ

デュオアベニュー国立ノーブル

デュオアベニュー国立ノーブル

近年、災害の観点で共助の重要性がクローズアップされているが、実現するには課題が多い。そこで53世帯の一戸建て街区でも、災害を乗り越えられる街をデザイン。日常からコミュニティが形成され、更にそれを防災共助へ発展させる仕組みだ。自治会設立・ICTサービス・住民イベント・防災機能を持つ公園・オリジナル防災マニュアルの提供等、多角的に取り組んだ。

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一般名称:新築分譲一戸建て
分類:戸建・小規模住宅関連のサービス、システム/HEMS
事業主体名:株式会社フージャースアベニュー
プロデューサー:株式会社フージャースアベニュー
櫻井 修、柴多 望未、湊 菜々絵、庄司 奈津美

審査員評価
コメント

戸建住宅団地における、防災共助を促す取り組みである。災害を乗り越えられる「共助」の為には、日常のコミュニティ形成が重要であるとの考えに基づき、街区中央に公園を配置して定期的に住民参加型防災イベントを開催するなど、コミュニティ形成と防災対策を一連のものと位置づけ、意欲的に取り組んでいる点が高く評価できる。この取り組みが、竣工時の一時的なものとしてではなく、長く継続されることで、災害時に大きな効果が発揮されることを期待したい。

2014

「住み替えない」発想へ

どちらもドアシステム

どちらもドアシステム

従来の集合住宅では、ライフスタイルが変化する時期に間取りや部屋の広さに住まいづらさを感じ、転居を余儀なくされる傾向が見受けられる。その問題を解決するために次世代まで住み続けられる住宅、共に成長する住まいの仕組みとして「どちらもドア」を考案。玄関扉や居室の窓といった共用部の変更を可能とすることで、住まう方々の変化に応じた自由な間取りの実現をめざした。

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一般名称:集合住宅における「新しい住まいの形」
分類:住居に関するサービス・システム
事業主体名:A-CUBE、株式会社フージャースコーポレーション、株式会社LIXIL
プロデューサー:碧山泰浩
ディレクター:株式会社 フージャースコーポレーション 橋本麻紀子
A-CUBE 谷下大輔
株式会社LIXIL 西村雅雄
デザイナー:株式会社 フージャースコーポレーション 番場 匠己
A-CUBE 谷下大輔
株式会社LIXIL 後藤竜太

審査員評価
コメント

集合住宅の画一的な間取りは、特定のライフスタイルのために最適化されたものだ。入居時は適正であってもライフスタイルは変化していく。その都度転居していては地域、近隣住民との結びつきはリセットを繰り返すばかりだ。その解決策として開発されたのが【どちらもドア】である。【どちらもドア】は居住サッシの配置を自在に変更でき、加えて玄関ドアの配置換え/追加を可能とするシステムである。これにより廊下の配置込みで間取りを作り直すことができ、また玄関を複数に増設することで居住スペースをいくつにも分割することができる。住まいを純粋な空間として再認識した上で、ライフスタイルに併せて枠組みを作るシステムは『次の世代まで住み続けられる住宅/共に成長する住まいの仕組み』というコンセプトを巧みに体現している。必要な時に購入し、不要になれば売却する他ないというフロー型住宅から、次世代まで住み続けることができるストック型住宅。その価値観を啓蒙するに足る、実用的なシステムとして高く評価した。