WORKS 中途入社

住民と一緒に考え、
一緒に作り上げる大規模修繕

権田 幹生 MIKIO GONDA

不動産管理事業 2015年入社

CAREER

  • 1995 大規模修繕工事会社入社 工事管理と営業を行う。
  • 2007 マンション管理会社入社 大規模修繕工事の設計コンサルタント業務。
  • 2015 フージャース入社。

―2015年4月入社の権田は、現在、フージャースリビングサービス 施設管理部計画修繕課に所属。設立21年になるフージャースで、これから続々と始まる大規模修繕に対応するため、一人、新しい部署を軌道に乗せるべく奮闘している。 大学を中退している権田。見かねた父親が、当時社長をしていたマンション大規模修繕の専門会社に入社させることにしたという。究極のコネ入社だ。大規模修繕の専門会社としては中堅企業。入社後は修繕現場に常駐し、施工監理を行っていた。

業務内容は大きく、営業と工事に分かれるんです。私は、工事現場監督を5年ぐらい経験して、その後の8年間は主に営業をやっていました。営業の部分ではお客様に出す見積もりを作るところからやるんですけど、積算といって外壁の面積の計算とかそういったところから、あとは適した改修仕様の選定とか、そういったところまで担当していました。

―5年間の現場経験で、高いクオリティの修繕工事を行う難しさを味わった。会社、外注会社、そしてクライアントとの狭間に立たされた権田は、そこに孤独を感じたという。

現場っていうのは意外と孤独なんです。一緒に仕事をしている下請け業者さんも現場監督も、良いものを作りたいという想いは同じ。でも、当然予算の問題がある。私は、会社の代表でもあるので、下請け業者さんとぶつかることもしばしばありました。彼らは彼らで、請負額の中で、効率性を追求して利益率を上げたいと考えています。ですから、結構シビアに言ってくる業者さんは多いですね。そんなときには、「孤独な仕事だな」と良く思っていました。

―しかし、この5年間の孤軍奮闘の経験が、その後の営業職について生かされたという。

お客様とお話しする時も、当然、こちらを修繕のプロとして見てきます。技術的な知見が有って当然。そうでないと、ただの若造としか見られませんからね。基本的には、現場経験を持っていないと営業はできないと思います。

―権田が所属する会社は、大規模修繕を専門にする会社。元々は塗装や防水などを専門とする会社が、その幅を広げて大規模修繕を手がけるようになっていた。大規模修繕の需要は多く、専門業者だけではなく、大手ゼネコンも参入する中でのマンション管理会社への営業。現場での経験と知識、そして専門業者という優位性を活かしての営業だった。

ゼネコンの場合は、建築基準法、建築業法に則り、現場代理人という資格をもった正社員を常駐させ、固定費として毎月何十万という経費を計上していました。専門業者の中には、資格がない社員を常駐させるということが、昔は多かった。最近は専門業者もコンプライアンスを重視するようになり、ゼネコンと同じ体制なっています。違いは、経費の捉え方。ゼネコンの場合は、原価に現場監督の費用を計上して利益を算出する。それに対して専門業者は、支払原価だけを経費として計算して、目的の利益を算出する限界利益の考え方で行う会社が多いです。若干ですが、専門業者のほうがユーザーからすると安上がりになるんです。

―営業を始めて8年。権田の仕事ぶりを見て、当時担当していた元請け企業から誘われることになる。すでに父親も社長という立場を退き、コネ入社というしがらみも薄れていた。

当時の担当者から、今度、分社化して会社を立ち上げるという話を伺いました。グループ内の医療施設系のグループ会社と連携して病院の改修工事を手がけるということでした。それで、君来ないかと誘われたんです。父がいる間は、転職するつもりはなかったんですが、非常に魅力的で、何か新しいものを作り上げる手伝いができるんじゃないかと。

―転職したのは、デベロッパー系のマンション管理会社だった。権田はその会社で、主に大規模修繕のコンサルタントを7年間担当していた。

自分が思っているのは、やはり大規模修繕というのは、住民が生活する中で、長期間行われる工事です。当然、品質は確保しなければいけませんが、それ以上に、住民に配慮した優しい工事を行うことが大きなポイントになってくると思います。住民イコールお客様でもあるわけです。会社としては利益も重要ですが、お客様への配慮という部分のバランスが重要になってきますね。塗装工事や防水工事が始まると、住民の方は洗濯物を干せなくなったりしますよね。そういった期間を極力減らすとか。工程を上手く操作して、洗濯物が干せる日をつくってあげるとか。そんな情報も掲示板でしっかりとお知らせするとか。細かな配慮が必要だと思います。ただ、色々な方が住んでいますので、全ての要望に応えられる訳ではありません。臨機応変に対応して行かないといけないということでしょうか。

―所属する管理会社で、大規模修繕のコンサル業務を続ける中で、仕事へのやりがいも感じられるようになった。

専門業者に所属していたときには、受注目標や受注ノルマに追われる日々だったのですが、コンサルという立場で関われたので、私は非常に楽しかったです。1年ほど掛けて、住民の方と打ち合わせをしながら、入札から業者選択、そして工事期間中もチェックをする。「権田君がコンサルしてくれて良かった。大規模修繕が成功したのは君のおかげだよ」と、言ってもらえるのが非常にうれしくて。大規模修繕って楽しいなって思えるようになりました。

―平均すると3年ほどかけて完結するという大規模修繕。建物調査・診断から始まり、それを元にした工事内容決定と工事業者の入札、そして実際の工事。長期に渡るプロジェクトだからこそ、お客様との人間関係も重要になってくるのだ。

逆に敢えて時間をかけるんです。マンションの理事会では、輪番で毎年理事が変わりますので、長期にわたる大規模修繕では、継続性が保てない。それで、修繕委員会というのを作るんです。修繕委員会になる方というのは、だいたいマンションの有名人物、良く意見を発する方達が集まってきます。そういった方々と長い期間しっかりと打ち合わせをするんです。そこで絆ができてくる。管理会社の変更という話が上がったとしても、ここで出来た絆で、きっとこの人たちが助けてくれると考えるんです。ですから、なるべく長い時間をかけて信頼関係を築くということを心掛けてやっていました。

―お客様との絆を大切にするためにも、コンサルタントとして「ただ経験や知識からお仕着せの大規模修繕を進める事は絶対にいけない」と、権田は言う。

基本決めるのは組合様だっていう視点でやっていました。自分にはそれなりの経験があるので、このマンションにとってベストな内容はこれだろうなっていうのはあります。ただ、それをそのまま勧めてしまうと、住民の方々は面白くないんだろうとは感じていました。ですから「一緒に考えましょう。一緒に作り上げましょう」という感じで。コンサルタントというよりも、ファシリテーターみたいな気持ちでやっていました。

―ファシリテーターとして7年。順調に来ていた権田の仕事に変化が起きた。当時の会社は大阪本社、東京支社があり、権田は東京支社に所属していた。あるとき、大阪と東京の業務フローを統一するという名目で事業統括部が立ち上がった。東京と大阪では、業務周辺の環境も全く違う。統一するには無理があると感じた権田は、会社の体制に違和感を覚え始めた。さらに古い体質であったのか、未だ残る年功序列の風土にも不信感を抱き始めていた。それをきっかけに、権田は転職を決意することになる。

フージャースに出会ったのは、本当にご縁としか言いようがありません。生まれて初めて転職支援サイトに登録したんです。登録直後に、エージェントから面接の依頼がありました。「実は、あなたのようなスキルを持った人を求めている会社があるので、話を聞いてみませんか?」と。それがフージャースでした。面接に行くと、「今まさに大規模修繕工事が始まるというタイミングだが、体制が整っていない。君みたいな人に、新たにこの分野を成長させてもらいたい」という話でした。「これだ!」と思って、フージャース以外には転職活動はせずに、決めたんです。

―大規模修繕に関わり約20年。そんな自分が、このフージャースで新たな部門を立ち上げる。自分の力で、どこまでできるのかというチャレンジンでもあった。

新たなステージで、自分の能力を発揮する。そして会社のために貢献できるという魅力が、この会社にはありました。

―そして、2015年4月。権田は、フージャースリビングサービス施設管理部計画修繕課にマネージャーとして入社することになった。しかし、計画修繕課のメンバーは権田一人。本当に一からのスタート。フージャース初の大規模修繕計画は、既に動き始めていた。

私が入る前に契約済みの自社分譲のマンションでした。入社したのが4月。幸い着工が8月でしたので、自分なりに準備期間を設けることも出来ましたので、落ち着いて着工はできました。

―2016年には2現場、2017年には7現場の大規模修繕が、既に決まっている。

大規模修繕を、フージャースが全責任をもって施工するという形にするのか、設計事務所の立場でコンサルをするのかは、お客様の要望に応じてできる体制を作っていかなければいけないと思っています。基本的には、管理会社型の設計管理方式というのをお勧めしていいます。フージャースが設計事務所のように入札から業者選定をする。そして元請に立ち、お客様と契約するというスタイルです。2017年までに行う8件の物件は、この元請け方式で承認が得られています。

―以降も、フージャースが開発した物件の大規模修繕がますます増えてくる。権田に今後の展開を聞いてみた。

まずは人ですね。2~3社にはアウトソーシングできる体制にはなっているので、何とか一人でもこなしていますが、2016年には社員が増えると嬉しいですね。今年は対応出来たとしても、次年度はどうかと考えると、今年の早い段階で社員を増やして、フージャース独自の方法を構築していきたい。それを一緒に悩み考える仲間が隣にいてくれたらなと思っています。本業は管理会社なので、大規模修繕は利益を生むための一つとして捉えるのではなく、お客様との信頼関係を築くための事業と捉えるべきだと思っています。そういう意味では、フージャースって、イベントや住民交流会といったものを、手掛けることが得意なので、12年に1度の大規模修繕も苦痛なイベントではなく、フージャースならではの大規模修繕というのが、できたらいいなと思っています。

OFF TIME

普段の休日は、子どもたちの少年サッカーの応援に。ゆっくり時間がとれる休みには、箱根や那須などの温泉地へ家族で小旅行を楽しんでいます。